「After the Morning」Cara Dillon

After the Morning

After the Morning

オススメ度:★★★★★
彼女の詳しい経歴などについては下記のサイトに譲りますが、声がとても透き通っていて、うっとりするくらいに綺麗です。小さい頃からケルトに慣れ親しんできたというだけあり、軽く聞き流すだけだとただのポップスに聞こえてしまいますが、芯には土臭さが残るしっとりとした歌い方が良いです。
楽曲もトラッドのアレンジが半々という感じなので、雰囲気も軽くて聞きやすいです。神秘的というよりは、普通にポップスとして作業中や店内BGMとしてかかっているほうが自然な感じです。アコギやアコーディオン、軽めのドラムを引き連れての美しい女声ハーモニーは、日本で言うとKOKIAあたりが判りやすくて近いかもしれません。
当方オススメは三曲目「Here's A Health」。下記のサイトには対訳も載ってますので、まずは目をつむって聴いていただいたあとで、ゆっくりと歌詞のもつ世界を味わって欲しいです。
http://www.diana.dti.ne.jp/~yutakahi/cara/cara_top_02.html

「Leahy」Leahy

Leahy

Leahy

オススメ度:★★★★
熱いフィドルのリールといえば、やはりこのLeahyでしょう。一曲目「B Minor」は別のオムニバスでも聴きましたが、本当にテンションの上がる一曲です。高速のフィドルに軽快なピアノとベース、そしてドラム。徐々にテンポが上がっていく展開はもはやお約束。是非とも一聴していただきたい一曲です。
他にも激しい曲に加え、逆にピアノとフィドルのまったりゆったりとした曲なんかも収録されてます。ピアノとフィドル、となるとピアノとバイオリンと何ら変わらない構成ではありますが、そこが全く同じテイストに聞こえないのがケルトであり、フィドルの奏法がゆえ。「バイオリンは歌い、フィドルは踊る」の味わいを静と動どちらも楽しみたい! という人にはオススメしたい一枚です。
逆に言えば、一枚の中で曲風が統一されてないので、この一枚だけをずっと聴いているとせわしないので、ちょっと辛いかもしれません。

「Terra Firma」Wolfstone

Terra Firma

Terra Firma

オススメ度:★★★★
一曲目からアコギのリフと男声ボーカルがとっても格好いい一枚。ケルトの括りに入れましたが、洋楽なロックとケルトの雰囲気を足して二で割った感じです。ケルトと思って聴くとそうでもない曲があるし、ロックと思って聴くとケルトだったりするし。なので逆に、どっちも楽しみたいぞって人向けかもしれません。
とにもかくにも一曲目「Back Home」かっこよさは折り紙付き。ちなみに二曲目「Break Yer Bass Drone Again」に続いてるので、シャッフル再生はしないほうが良いです。むしろこの二曲目に遷移するときにギターリフがリセットされて雰囲気がずばっと切り替わるのがむちゃくちゃ病みつきになるので、このためだけにこの一枚を手に入れるというのは大いにアリかと思います。
ロックのかっこよさにケルトの土臭さを足した、そんな一枚です。

「Sirius」Aidan O'Rourke

Sirius

Sirius

オススメ度:★★★★★
はてな登録一発目の紹介は、バリバリにフィドル全開な一枚を。
Amazonのオススメから適当に選んで買った一枚でしたが、これが大いにアタリでした。
フィドルというとやっぱりハイテンションなReel曲を思い浮かべてしまうわけですが、この一枚はどちらかというと奥深さとかを堪能できます。奥深さといっても神秘的で眠くなってしまうわけじゃなくて、フィドルのエッセンスというか、本当に土着な感じの親しみやすさみたいなものをまったりと味わえます。例によってダンスっぽい雰囲気がありながらも、決して情熱的じゃない。それが凄く聞きやすいです。
フィドルフィドルと言ってますが、ケルト系の曲にしては珍しくサックスやトランペットも入ったりしてて、少しばかり異色。でもそこが少しジャズっぽくて良いというか。特に一曲目はシムシティ4にあっても全然不思議じゃない曲調、といえば判る人は判るかも。
最近はこればかりきいてます。オススメです。